雨ニモマケズ。
雨にも負けず 風にも負けず
雪にも夏の暑さにも負けぬ丈夫な体を持ち
慾は無く決して瞋らず
いつも静かに笑って居る
1日に玄米4合と味噌と少しの野菜を食べ
あらゆる事を自分を勘定に入れずに
よく見聞きをし 分かり そして
忘れず
野原の松の林の陰の
小さな萱葺の小屋に居て
東に病気の子供あれば行って看病してやり
西に疲れた母あれば行ってその稲を負い
南に死にそうな人あれば
行って怖がらなくてもいいと言い
北に喧嘩や訴訟があればつまらないからやめろ言い
日照りの時は涙を流し寒さの夏はオロオロ歩き
みんなにデクノボーと呼ばれ
褒められもせず 苦にもされず
そういうものに
私はなりたい
***
「雨ニモマケズ」の詩として受容されてる
カタカナで書かれた没後に発見されたメモを
漢字とひらがなで書いてみた。
宮澤賢治に
まだまだ続くだろうコロナ禍の中
医療に携わる者だけではなく
一人一人が
日本人的な「隣人をいたわる心」を
今強く持てと言われてる様な気がする。
「自分の」「自分も」「自分が」で過ごしていては
医療も国も壊れていってしまいそうな不安を感じる。
今 何をしておかなければならないのか。
何をしたらいけない時なのか。
熟考と決断を迫られている。
< SOMA >
2021年01月04日 (月) | SOMA